「とりとはち 」
作:東あかり
インスタレーション作品
the birds and the beesはこどもに性を教える際に英語圏で使われる抽象的な言い回しである。
この言葉を知った時、なぜ子供への性教育はいつも婉曲的に行われるのだろうかという疑問に思った。また、両親の行為を見てしまった子供はその後精神にダメージを受ける事例が見られるという研究を拝見したこともあり、今回、性を生業にする家庭で育った子どもが婉曲的な性教育を受けたらどうなるのか興味が湧き、ピンサロを経営する母姉弟の3人暮らしの家庭が舞台の作品を制作した。
家庭的な雰囲気とピンサロ店を融合させた展示物やこの家であった残酷な事件を想像させる仕掛けを各所に配置した。また、プロジェクターで投影している映像を鏡に反射させることで、登場人物の頭の中を探っていく感覚を表現した。



「jam」
作:米原圭一
日々を過ごす中で感じる怠さと、身の丈をブルーベリーとジャムに例えて表現することを目的としたアニメーション。
作業工程を全てアナログな手法で行い、デジタルでは生まれない温もりを表現することを試みた。
今後は個体や液体を紙面に配置し、ストップモーションの技法を組み合わせることで、被写体から生まれる光と影や、透け感、染みを用いた表現を試みる。


