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卒業制作・論文

卒業制作展2022 作品解説その5

この記事は、2022年度卒業制作作品の作者による解説を紹介しているものです。今回は、猪俣佳歩さんによる作品解説です。(以下は本人)

「1000年後」猪俣佳歩

(手法:本、光沢紙、インクジェット、モニター映像)

私の作品は、”ある日誰かによって発掘された1000年前の本”というテーマで制作したものです。

世界観の設定としては、今現存している文明が滅びた後、1から生物が生まれ、進化していった未来を想定しています。

作品をご覧になった方の中には、私と同じく、未来の生き物、植物を想像したことがあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

作品を見ながら、そういった想像を思い出したり、今、その場で想像していただけるとより作品を楽しめるのではないかと思います。

作品内の生物について、あまりデフォルメされたキャラクターのようにならず、リアリティーのある見た目にしようと考えていました。

そのため、背景にmidjourneyを使用した画像を用いたり、現実の生き物をモチーフにし、混ぜることで存在感をだそうとしました。

また、生物の習性や基本的な行動を考え、一緒に記述し、図鑑の形式にしました。

プランクトンが現在の生物の形をしていたり、海には1体の生物しか存在しなかったり、科学的根拠はなく、私の想像ですが、楽しんでいただけると幸いです。

それに合わせて、展示している場所も特別感を出したいと思ったので、暗幕で部屋を暗くし、暖色のライトで一部を照らすことで雰囲気が出るようにしました。